2007/2/1 感想を書きました。
地球環境が、人類の文明の発展とともに、特に昨今、なんだか大変なことになってきているらしい。では、そんな地球環境に対し、どうすればいいのか、自分に何が出来るのか知りたくて購入した。本全体の印象としては、学校で使う副読本、お勉強会のテキストみたいだ。役所や各種団体で配るパンフレットを、もうちょっと厚めにしたものとも言える。つまり、私のような学校などとも、地域社会ともあまり関わりのない中年男性が読んで、面白い本ではない。特に前半、1章「なぜ省エネが必要なの?」という前書き的な章、日本各地や世界、企業の取り組みの話など、まさに社会科の学習といった内容だ。しかし、後半、いろいろなエネルギーの説明についてになると興味深くなる。いや、7章の 3「電気を起こす資源は、あとどれくらいでなくなってしまうの?」で、今のまま使い続けると石油があと 40年以内になくなってしまう、天然ガスについても同じく 67年分しかないと書かれているのを読むと興味深いという、余裕ある表現でなく、切羽詰まった気持ちになった。50年後、100年後の暮らしがどうなっているのだろうかと、考え込んだ。そして、9章「ゴミを減らそう」、10章「身の回りで省エネする方法」では実践出来る、出来なくても、そういうやりかたもあるなあと思える、あれこれが書かれていて、ためになる。特に学校などで、こういう事柄について教わる機会のない大人は身近に置いていてもいいんじゃないかなと思う本だ。